福岡政行氏 講演会 vol-3

 続いて経済の話をされました。アベノミクスの三本の矢をそれぞれの事例を挙げて解説していただきました。まず、金融緩和ですが、しっかりと取り組んでいます。vol-1で書きましたが、そのためにも日銀総裁人事がカギになります。安倍・民間VS麻生・大蔵、財務との戦いの結果次第で次の局面を迎えそうです。次に、財政政策ですが、何としても来年の春までには物価を上げなければ消費税8%を堂々と謳えません。その先の10%もそうです。これを達成させることは必須です。そして、最後に民間投資を喚起する、経済成長、雇用の問題ですが、厳しい現状をお話されました。人口減少、少子高齢化の現状では未来がありません。2%の経済成長も実現は難しいです。「人が減って景気が豊かになった国はない・・・」と。若者の雇用が伸びないことも深刻です。福岡氏は「定年を迎えた60代クラスの世代をもう一度現場復帰させ、活性化を図った方がよい」と提案されました。60代はまだまだ若いです。まだまだ老け込む歳ではありません。しかし、同時に若手の雇用を定着化させる策も講じなければいけません。

 尖閣諸島の問題も触れました。概要はもう周知のとおりですので割愛しますが、その中で中国人の考え方、中華思想を話されました。なかなか日本人には理解しがたい発想です。結論から言いますと、「力」で変わるのです。相手が力があるうちは黙っていて、相手が力を失ったとたんにかさにかかって攻めてくるのだそうです。今の現状がまさにそうです。日本の企業が以前、中国に進出した際に、多くの技術を伝え、経済発展の礎を築きました。このことが現在の国民にはまったく伝えられていないのでしょう。もしくは、まったく無視しているのでしょう。なかなかここまでは徹底できません。この感覚を日本人は持っていないと、利用されるだけ利用されてしまいます。

 最後にまとめとしまして、これからの日本について話されました。まずは自民党は夏の参院選に勝利し、ねじれ現象を解消し、憲法改正に動くのではないか?と。経済の再生が日本復活の絶対条件であり、これから様々な困難に直面する政治家の姿勢にも条件を付けられました。逆境に強く、ストレスに耐えられる人物でなければいけないことを挙げ、世襲議員は総じてそのストレスに耐えられないことを指摘しました。これは印象に残りました。

 そして、日本のテレビと教育と若者についても言及されました。まず、テレビの時代が終焉を迎えていると・・・。スポンサー離れが目立ち、お笑いタレントが席巻し、まともな内容の番組がありません。そういえば、最近、お笑いのみならず、芸能人が回答者になって一般常識を問う内容のクイズ番組をよく見かけますが、回答はお粗末なもので、その答えを見て笑っている国民も情けないです。教育も体罰の問題がクローズアップされ、見て見ぬふりをする教師が増えることを危惧されておりました。教師は生徒をより叱らなくなり、生徒を思って叱る、愛情の裏返しである、「愛のムチ」まで否定されてしまう時代に入りました。これなゆるい日本、若者をゆるキャラへと育ててしまいます。人と接することを避け、コミュニケーション能力はますます劣り、競争の中に身を置かなかった人間がいざ実社会に入って順応できる訳がありません。この点においても国全体で抜本的に取り組まなければいけないと思いました。

 以上が講演内容の概要です。福岡氏のお話は非常に興味深いものでした。総括しますと、日本の未来は明るくないのです。今の上向きの状態が一時的ではなく、継続的に上昇し、少子高齢化の問題が解消された時に、強い日本の復活がなされることでしょう。これは長期的な問題であり、私が生きている時には実現しないかもしれません。次世代のためにもあきらめてはいけません。

 

 

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