橋下代表代行

 日本維新の会 代表代行 橋下徹氏が群馬に来ました。高崎駅西口で街頭演説を行いました。高崎に用事がありましたので足を延ばして橋下氏の考えを聞いてきました。これまでもメディアを通じて橋下氏の考えは聞いてはいましたが、実際にはどの点に重点を置いて政策を発信しているのか?非常に興味を持ちました。メモをとって聞いていた訳ではありませんので演説の内容のすべてをお伝えはできませんが、概要は以下の通りです。

 まず、聴衆に対して新聞等の世論調査では自民党有利であることに再考を促しました。自民党は公共工事を増やして景気の回復を狙っていますが、造れば維持管理が必要となってきます。国がこれまで造ってきた建造物の維持管理費は年間8兆円はかかるそうです。管理体制がずさんであると、先日の中央道のトンネル事故のような大惨事が発生してしまいます。

 日本の税収は年間約40兆円。これを有効に使うとすれば、次世代を担う若者に投資をするべきことを主張しました。例えば、英語教育。日本はあれほど英語を勉強している割には話すことができない・・・。読み書きの英語ではなく、話すことを主体とした実用的な英語教育の重要性を訴えていました。これが修得できれば、世界的な視野が広くなり、日本国内だけではなく海外にどんどん羽ばたいていく若者が増え、雇用問題、就職率も向上していきます。2060年には日本の人口の4割は60歳以上の高齢者が占めるのだそうです。先進国の中では一番の高齢化です。このような懸念を払しょくする上でも若者を中心とした投資がまず第一です。

 昔は、ソニー、シャープ等の日本企業は技術革新を行い、世界的にも大きなシェアを得ることができましたが、現在では他のアジア諸国の目覚ましい発展に押されて衰退してきています。上記のような若者に焦点を充てる政策を行うことで日本の競争力の回復を呼び覚まします。また、これに付随して、日本が成長しなかった原因も言われておりました。バブル経済以降の20年間、努力しなかった結果である・・・と。それは決まった企業、団体にしか利権が行かない状況で進められたいたことが元凶です。いわゆる既得権益です。これを解体してしがらみのない中での経済活動が正規の経済活動を生み出すのです。特定の団体と癒着している自民党、民主党の現状では不可能である・・・と。

 行政においても、橋下氏は国民に負担をお願いするのであれば、まずこちらが身を削ることが第一で、その後でお願いするのが筋であるということを主張しました。ご自身の大阪府知事、大阪市長の経験、実績を話されました。ご自身のみならず、職員に対してもそうです。そして、天下りの廃止も。

 このような橋下氏の言われていることには私も概ね賛同できますが、異論もあります。まず、英語教育の重要性ですが、その前に自国の言葉、日本語をまずしっかりと教えてからだと思います。もっと言えば、日本語の他にも日本のこと全般をしっかりと教えることを行った上で英語教育です。日本人としての教育、民族教育が大事だと思うのです。私はこのような主張を過去のブログでも発信してきました。「国家の品格」の著者である藤原正彦氏の主張を思い出しました。「若いうちから英語をペラペラとしゃべることで中味のない薄っぺらい日本人が露呈してしまった・・・」と。この自国に対して誇りを持たせることが世界に対してもぶれない姿勢を貫き通せると思うのですが・・・。

 そして、橋下氏の演説の中には原発問題や国防、安全保障の話はありませんでした。この点の主張も伺いたかったです。この点は是非、政策の中に入れるべきであり、国民に発信する上では欠かせない事項だと思います。約40分程度はお話ししていました。演説は聴衆を引き付ける大変素晴らしいものでした。だからと言ってすぐに迎合するのではなく、もう一度立ち止まって考えることが必要ではないでしょうか?

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